初日に私が選んだのは一番年数を経ている、走行距離も多かった97年式セビルSTSです。ヤナセが試乗会のために用意している中古車です。一応、小売り車として展示場にあった中古車をそのまま集めました、とのことでしたが、悪い状態の試乗車があるわけはありません。でもやっぱり、4年落ちのどちらかというと走りに喜びを感じるユーザーが乗るSTSで、4万kmも走っていれば、少しは中古車らしさが味わえるだろう、また、4年落ち4万km走行車のよくメンテナンスが施されている中古車はどの程度までコンディションがキープされているかが見えるのでは、と考えたからです。当然、最も条件の悪いこのセビルによって、他の試乗車の状態も推察できるはずです。
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セビルのSTSとSLS、ドゥビル、エルドラドと、それぞれ性格に違いがあり、走りにも現れます。今回試乗したキャデラックの中古車でも、そうした違いがはっきりと感じられるほどにコンディションが良かったのです。下取りしたクルマの中から厳選されたものが、さらに整備を施されてギャランティードカーとして売られているために、状態の悪い中古車はないはず、と言ってしまえばそれまでですが、キャデラックは年間数千台しか販売されていません。少ない中から状態のいいものが選べるのは、全体のレベルが高いからできることなのです。そういう意味で今回の試乗会は、報道関係者にそうしたキャデラック中古車の実情を伺わせることができただけでも成功だったと言えるのではないでしょうか。
今回の試乗会ではキャデラックの中古車の実力が分かっただけではなく、ヤナセの中古車を仕切っていらっしゃる方々と交流できたことが私の何よりの収穫でした。長い時間同乗して食事をともにしていると自然にうち解けた雰囲気になり、普段では聞けないような立ち入った話や裏事情などもお話いただけました。折りを見て、そんな話も紹介したいと思います。