『快適にあくまでも快適に』ヤナセ・キャデラック・ギャランティードカー試乗会

 私の試乗会への参加は、モーターマガジン誌からの依頼によるものでしたが、その他カーセンサー、Goo、UCG、カー&ドライバー、カーマガジン、日刊自動車新聞など9誌が参加しました。試乗用に用意されたキャデラックは表の通りです。初日は1台を占有し、2日目は、この中から別の5台を乗り比べることになりました。

97セビルSTS 44,500km 328万円 初日に私が選んだのは一番年数を経ている、走行距離も多かった97年式セビルSTSです。ヤナセが試乗会のために用意している中古車です。一応、小売り車として展示場にあった中古車をそのまま集めました、とのことでしたが、悪い状態の試乗車があるわけはありません。でもやっぱり、4年落ちのどちらかというと走りに喜びを感じるユーザーが乗るSTSで、4万kmも走っていれば、少しは中古車らしさが味わえるだろう、また、4年落ち4万km走行車のよくメンテナンスが施されている中古車はどの程度までコンディションがキープされているかが見えるのでは、と考えたからです。当然、最も条件の悪いこのセビルによって、他の試乗車の状態も推察できるはずです。

 2日目は順次、乗り換えで、ドゥビル、288万円のセビルSLS、エルドラド、8000kmのセビルSTS、そしてデータから判断すると最も買い得感が強いと思っていた98年式、12,000km、で295万円のセビルSLSで締めました。今人気がでているというコンコースには乗れませんでしたが、まぁこの試乗会に提供されたキャデラックは十分に味わえました。

年式 車種 グレード ハンドル シート 車検残 走行距離(km) 装備 販売価格(万円)
1997 セビル STS H13.10 20,500 S/R 328
セビル STS H15.02 44,500 S/R 325
1998 エルドラド クーペ H14.04 20,500 S/R 316
1999 コンコース H14.09 23,000 426
1998 セビル SLS H14.12 12,000 295
セビル SLS H14.04 42,000 288
1999 セビル SLS H14.12 13,000 318
セビル STS H14.12 14,500 S/R 446
2000 ドゥビル DHS H15.07 14,000 S/R&ナイトビジョン 511
セビル STS H14.12 8,000 426


 結論からいいますと、ヤナセの中古車センターで売られている、この表にあるようなデータのキャデラックなら、コンディションの心配をしないで買うことができます。初日に乗った44,500km走行のセビルSTSでも、締まった感じのSTSらしいサスを味わえました。六甲山のワインディングを走り抜けても大きさや重さ柔らかさなどが負担になることはなく、快適に変化の多いコーナーをクリアしてくれましたし、負担の大きかったブレーキも安定感があり信頼できるものでした。もちろんガチガチに固めた足回りのクルマで攻めるような走りはできませんが、ゴルフ帰りの山道を快適にスピーディに駆け抜ける程度の実力は十分に発揮してくれました。

サイプレスGCのエントランスでキャデラックの集合写真を撮影する各媒体 セビルのSTSとSLS、ドゥビル、エルドラドと、それぞれ性格に違いがあり、走りにも現れます。今回試乗したキャデラックの中古車でも、そうした違いがはっきりと感じられるほどにコンディションが良かったのです。下取りしたクルマの中から厳選されたものが、さらに整備を施されてギャランティードカーとして売られているために、状態の悪い中古車はないはず、と言ってしまえばそれまでですが、キャデラックは年間数千台しか販売されていません。少ない中から状態のいいものが選べるのは、全体のレベルが高いからできることなのです。そういう意味で今回の試乗会は、報道関係者にそうしたキャデラック中古車の実情を伺わせることができただけでも成功だったと言えるのではないでしょうか。

 ただ、これはヤナセに限ったことではなく、BMW、メルセデス、VWアウディetcの輸入車販売会社、そして国産各社のディーラーいずれもが行っていることなのですが、下取りしたクルマの中から状態のいいものだけを選りすぐって自社系列の中古車販売店で小売りをし、状態の悪いもの、例えば事故車とか過走行車はオークションで処理をしたり、業販で専業店へとさばいています。だから、輸入車を含めてメーカー系列の中古車販売店には比較的コンディションの整った中古車が展示されているのです。

 今回もヤナセの方々に、是非事故車や過走行車を、設備の整った施設を持ち資金力のあるヤナセで整備を行い、ユーザーが安心できるように保証をつけ、安い価格で売っていただきたい、という希望は述べさせてもらいました。そうすれば、事故車を偽って売ったり、メーターを改ざんして売るという流通状態も、幾分かは改まるはずです。また、信頼のおけるインポーターやメーカー系列で整備され、保証がつけられることによって、ユーザーが事故車や過走行車に抱いている不安感や不信感が払拭されもするでしょう。その上、そうした仕入れるのが安いクルマは、整備を施しても今までより安い価格がつけられるので、ユーザーはより安く憧れの中古車に乗れることになります。新しいシェアが拡大し、販売する側にとっても悪い話ではないはずなのです。こうしたことができるのはメーカー系列か大手インポーターしか可能ではありません。そう思って何とか実現してもらいたいものです。

 話が脱線してしまったので、元に戻しましょう。何しろキャデラックは快適に過ごせるクルマだったのです。同乗したカメラマン曰く「六甲では体調が悪かったためにちょっと気分が悪くなりましたが、それ以外では常に眠気との戦いでした」とのこと。ほとんどでヤナセの中古車関連の部署にいらっしゃる方々に道案内されての試乗でしたので、カメラマン氏はエルドラドを除いてほとんど後席を占有していました。本当に快適に乗れる、それがキャデラックというクルマです。

6月30日にオープンしたヤナセ神戸中古車センターに並べられたキャデラック 今回の試乗会ではキャデラックの中古車の実力が分かっただけではなく、ヤナセの中古車を仕切っていらっしゃる方々と交流できたことが私の何よりの収穫でした。長い時間同乗して食事をともにしていると自然にうち解けた雰囲気になり、普段では聞けないような立ち入った話や裏事情などもお話いただけました。折りを見て、そんな話も紹介したいと思います。

 また、梅雨の合間の熱い夏日でしたが、汗まみれになりながら、我々のためにご苦労されたヤナセの方々に感謝します。

 できあがった文を見ると、ちょっとヨイショかなとも思いますが、これが実感です、お許し下さい。

              
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