雑記帳

ちかちゃんの絵



 今日のアトリエは、にゃんこぶう(家で飼っている猫)が開いてる窓から、やって来たから大騒ぎ。
普段は、あまり言葉のない自閉症のくみちゃんが、「ねーこ!ねーこ!ねーこ!」ニコニコしながらうれしそうに、ピョンピョン体まで跳ねている。
こちらが、どんなに誘い掛けてもいつもは同じ絵(今は、コナン、ちょっと前まではゲゲゲのキタロウ)をくり返し描いているくみちゃんが、猫の絵を描き出したのでみんなびっくり!
出来上がった絵を、にゃんこぶうの隣においてとても満足そう。

 また、にゃんこぶうの後ろ姿を見て、どい君が「肛門が見える」というのでオオウケ。
女の子なのよ。そんなにみつめないで。と、にゃんこぶうは思ったに違いない。
でも、斉藤君は、水戸黄門のふしで、「じーいさん、糞すりゃ、肛門もあるさ〜。」などと、替え歌まで作って歌っていた。

 ところで、自称天才のどい君こと、どいっちはいつも「なにしろ天才だからね。」と、二言目には口にする。
それを、聞いて、隣に座っていたしげちゃんが、「本当の天才は、そんなことは言わない。」と、言ったから、さあ大変。
その後「天才だ!」「違う」と、2人の言い争いがえんえんと続く。

 それを聞いて、黙々と、絵を描いていた小山田君、ぼそっと「天才はぼくだよ。」
さらに、それを聞いたあきひろ君も「本当の天才はぼくだけどね。」
うーん、このクラスは天才ばかりだったのか。

・・・実は天災だったりして。



 先週、色付きのシャボン玉で作った画用紙をみて、そのシミの感じから連想するものを絵にしてもらった。

 ちかちゃんは迷うことなく「宇宙だ!」そして回りの空間を黒いクレヨンで、物凄い力強さで塗りつぶしていく。一点の塗り残しもない。
「ちかちゃん凄い!」と、あおいちゃん。
りょう君も「きれいだなあ。」と、感心。

 ゆうすけ君は中央の大きなシャボンのシミをモグラにして、回りに飛び散った小さなシミを昆虫やら地中に住む他の生き物にして、幻想的な地中の世界を描く。

 かおりちゃんは、紙を眺めながら、「空飛ぶ犬に見える。」
すると、隣に座っているりょう君が「ステゴザウルスにも見えるよ。」
「鳥にも見える。」2人で紙をひっくり返したりしながら、次々に「〜に見えるよ。」と、言い合っていく。
2人とも凄い想像力だね。

 まなちゃんは、ハムスターにする。このハムスターは不思議なハムスター。
大きくなったり、透明になったりできるんだって。

 一方、回りのしていることには、我、関せずで、粘土でお化け屋敷を作っていたのがてる君。
つまようじのとげを粘土にいっぱい刺し、その上に粘土でつくったなま首を乗っけて、
「見て、恐いでしょ。」と、陽気に大笑い。
好きなんだよね、男の子ってこういうの。
現実では、相手のことも考えちゃうけど、空想の世界では、どんなに残酷でも、誰も傷つかないことを、子供達は知っている。
誰の中にもある攻撃性をこうやって発散していくのだろう。



 今日の課題も昨日と同じだったんだけど、今日は、課題とは違うところで、楽しんじゃった子を紹介します。

 まず、年少のしんちゃんは、コラージュ用の染め紙を、はさみで小さく切ることに熱中。
チョキチョキやっては、「ワニみたいだ。」「今度はヘビだ。」と、偶然できた小さな切れ端に、ひとつひとつ名前をつけていく。
言われてみれば、本当だ、わにだ!口まであるぞ。
ただの切れ端の筈だったのに、なんかかわいく見えてくるから不思議。
約1時間あきることなく、しんちゃんはそれを続ける。

 同じく年少のひであき君も、持ってきたパスタに色を塗ったり、こちらの意図するところと別なところで熱くなる。

 年中のななちゃんは、液状の糊が垂れていく様子がおもしろいらしく、紙の上にベトベトに糊を楽しそうに垂らしていく。

 年長のめるちゃんとかほりちゃんは、どちらかがコラージュ用に持ってきたのだろう、かわいい象のワッペンを持っていた。
「象さんにお家をつくってあげたいの。もう1枚紙をちょうだい。」
と、画用紙に象の家の絵を、2人仲良く描いていた。

いいなあ、子供って、楽しみ方を知っている。



 今日のブナンの教室の様子。
まず、床が汚れないように、ブルーシートを広げる。いや、広げようとする。すると、その上に、子供達が乗ってくる。
「こら、こら、どけどけ」追い散らしても、追い散らしても、きゃっきゃっと、はしゃぎながら乗ってくる。
ようやっと、広げると今度はシートのはじをみんなで掴み、ばっさばっさと揺らしながら、「海だ!海だ!波だぞー!」と、おおはしゃぎ。

 出席を取りはじめると、今度はみんな隠れてしまう。
「ももちゃーん」あれっ、いない・・・。
ピアノの下を覗き込むと、いたいた。こんな具合に教室は始まる。

 そしてまず、先週ジェッソを塗った紙の上に寝転び、友達どうしで自分達のシルエットをクレヨンでなどる。
そして、できたシルエットの中に自分の姿を描いてもらう。
下塗りのジェッソの筆の跡がでこぼことして、おもしろいマチエールを生む。

 年長さんの描く顔はちょっと、型にはまった感じだけど、年中、年少さんの描く顔は、なんかいいなあ・・・。好きだなあ・・・。
なんでこんなに自由な顔が描けるんだろう。

 洋服は、以前にやった折染めやマーブリングの紙などを使いコラージュにしてみる。
年長さんはデザインの凝った洋服を作ってさすがに年長!と言う感じである。



 今日は中学生対象に、隔週で行っているアートセラピーの教室だった。

今日は幸せを感じた体験、怒りを感じた体験、悲しみを感じた体験を絵にしてもらう。
そして、絵を観ながら、その感情を感じたのは、体のどの部分だったのか、とか、自分にとっての、幸せってなんなのか、など話し合う。
否定的な感情については、もし、魔法が使えたら、その時どんな魔法を使うか、そして、それは魔法なしでは起こせないことなのかなどを話し合った。

 友達から自分の夢をばかにされた時に、怒りや悲しみも感じたというSちゃんは、もしも魔法が使えたら、友達の言葉に傷つかない自分になりたいという。
相手を変えるのでなく自分を変えようとしているSちゃん。
それなら魔法がつかえなくても、きっとなれるよ。
と、いうことで、その時の場面を実際に演じて、違う結末になるように、やり直しをしてみた。
 自分の夢を語る Sちゃんを、私達でばかにする。
それに対し「だって、私の夢なんだから、私がなりたいんだから、それでいいじゃない。」とSちゃん。返す言葉が見つからない。思わず、「そうだね。」と同意。(拍手)



 今日の教室も話題が豊富で、何をとりあげようか、迷ってしまう。


気がつけば、太田君が、なおの足に筆ペンで、落書きをしていた。
すると、あっという間に、他のみんなも筆ペンを持って、なおに群がりだす。
数分後には、耳なし方市のようになったなおの姿が。
装う喜び(?)を知ったのか、なおはその後、カラービニール袋でコスチュームまでつくってしまう。

 ものすごい活気、ものすごいうるささ。
そのなかで、口も良く動かしながら、あきひろ君は独特なポップな絵を描きすすめていく。その隣で同じように大きな声でおしゃべりをしている斉藤君。
おっと、こちらは、手が動いてない。(笑)
だけど、斉藤君の感性も独特で、とてもいい味がある。
以前描いた自画像は、ベンシャーンの絵を思わせた。

 風のような子供達。軽やかで、きままで、移り気で、
こちらの思い道理にはいかないけど、好きなところに飛んでおいき、
見守っていてあげるから、ってな気分だね、今日は。

 ところで、数日前に触れた穴ほりのことだが、極秘情報を入手したところによると、実は地球の裏側まで行こう計画があるとか、地下に秘密基地を作るのだとかいうことだが、なにしろあくまで極秘事項らしいので、みなさんもくれぐれも内密に。



 今日は、午前中、成人クラスの教室もあった。休みが多く淋しい。
午後の教室も、てる君、りょう君がお休みだった。

 今日の1番のりもじゅんちゃん。早速絵を描こうとするが、絵の具のふたが開かない。
しばらく、懸命に開けようとするが、どうしてもダメ。
「こいつ、むかつく〜!」「ばかやろー!開かないとぶっとばすぞ!」(かなり真剣)
絵の具に喧嘩をうってしまうじゅんちゃんでした。

 お兄ちゃんのゆうすけ君はクラブがあったと遅れて登場。
今日はみんな最初に、シャボン玉液に絵の具を混ぜ、紙の上でブクブクとやりシャボン玉模様の画用紙をつくったのだが、(これは、昨日もやって、いろんなエピソードがあったのだが、長くなるので、またの機会に)ゆうすけ君は完全に目的を忘れ、うっとりと大きなシャボン玉を作っていた。

 まなちゃんは、ここのところ、何ヶ月もかけて動物園のような箱庭を作っている。
ボンドの中にビーズやら色砂やらをぶち込み、まるで魔法の薬かなんかをつくっているかのように、スプーンで丹念にグルグルとかきまわし、できあがったぶつぶつのペーストを箱庭の中につけていく。

 あおいちゃんは水クラスのみなみちゃんと共同制作中のチェスの続き。
この二人の作っているのは、ユニークな猫チェス。
それを真似てちかちゃんも箱の上に、小さなオブジェのようなものを粘土でつくっては、並べていく。

 いおりちゃんは発泡スチロール工作。指で発泡スチロールをほじくり、あたりには、白い粉が舞う。
それを雪にみたて、かおりちゃんが、粘土で作った地面に振りかかけていた。

 今日の子供達の様子をみていても、子供達の感心は作品を立派にしあげるということよりも、過程にあるということがわかる。
しゃぼんの泡に、ボンドになにやらまぜ入れかきまわすことに、発泡スチロールの白い粉に、どうしてそんなに熱中できるのだろうか?
それは、それらのモノが彼等のファンタジーを刺激するからであろう。
子供達は自分の中に豊かなファンタジーの世界を持っている。
大事に育てていきたいと思う。



 今日はそれぞれが、自分のやりたいことを、熱中してやっていて、
めちゃくちゃ楽しかった。
アトリエの中がものすごいエネルギーに満ちていた感じ。

 しゅんたろう君、りょうたろう君の兄弟は、ミニ四駆のモーターを持ってきて、
「扇風機をつくる」と、ペットボトルを羽の形に切り始める。

 あずちゃんは木切れをボンドで張り合わせ、
ドールハウスのようなものを、つくっていた。

 こう君とけんじ君は、ベニヤ板に粘土を薄く、くっ付け、
そこに貝殻などを張り付けていた。
同じ材料でつくっているのに、選ぶ貝殻にも個性があり、全然違う作品になる。

 みなみちゃんは、夏休み特別教室で、木クラスのあおいちゃんと共同制作をして、
仕上がらなかった粘土のチェスの続きを始める。
 それを見て、ゆうちゃん、たけるくんが、2人で一緒にチェスをつくり始めた。
でも、しのぶくんが、木片に釘打ちを始めると、
たけるくんは、そっちに行ってしまった。
「ずーッと、打ち続けていたい」と、大変な気に入りよう。

 たかあき君と、今日入会したてのゆうや君は、絵が描きたいと、描き続ける。

 水クラスはやんちゃな子が多く、
1時間位で、庭に穴ほりに行ってしまうことが多いのだが、
今日は誰も席を立たないで、時間いっぱい集中していた。
ちなみに、穴ほりは、現在、金クラスの一部でも流行っている。

男の子たちよ、何故にそんなに穴ほりが好きなのだ?
そして、庭にあいた大きな穴はどうすりゃいいんだ?


 今日のブナンの教室も昨日にまして、年中、年少パワー炸裂。
最初に、気持ちを盛り上げようと、各自に夏休みの話をしてもらう。
「お祭りに行って、かき氷食べた。」「あ、私も食べた。」
「花火も見た。」「見た!見た!」
「海に行ってカニ見つけたんだよ!」
「新幹線に乗ったよ。」楽しい話で盛り上がる。
「じゃあ、その中で、1番楽しかったこと、絵に描こう!」と言うと、
みんな「もう描いていいの?」とうれしそうに、絵の具の仕度を始める。

 ところが、「海の絵にしよう。」などと描き始めるのは、年長さんだけ。
年中、年少さんは、使い捨てのパレットとして使用している卵パックに、絵の具を出しては、楽しそうにまぜあわせている。
そして、ペットボトルで作った水入れで、筆を洗う度に、
「オレンジジュースができた!」などと、歓声をあげる。
えんえんと、その繰り返し。
おいおい、君たち、紙が真っ白だぞ。
でもまあ、きっと、心の画用紙には、たくさんの色が、塗られたことだろう。


 今日はブナンの教室だった。
最初に、来週のコラージュ用に、画用紙にジェッソを塗る。
画用紙の上にダラダラっと直接ジェッソをたらして、各自、筆でのばしてもらう。
ただそれだけのことだが、みんな、ジェッソのドロドロ感が楽しいらしく、結構もりあがる。

 それから、夏の思い出を、自由に絵に描いた。
と、いっても、それらしい絵を描いているのは、年長さんだけ。
年中さん以下は、絵の具遊びといった感じ。
特に、まさこちゃん、みさちゃんは、夢中になって画用紙に色を塗り重ね、最後には、画用紙の上に水たまりができてしまった。
「何を描いたのかな?」と、聞くと2人とも「海!」なるほど納得!
夏休みに、シンガポールに行ったという年少のまほちゃんの「シンガポールの黒い雨」も、タイトルを聞いたとたんそれらしく見えるから不思議だ。



 他のクラスに比べて高学年の子が多い金曜日のクラス。
年令が上な分、口も良く回る。なお(うちの息子)とお喋りしている太田君に
「太田君、さっきから、絵が進んでないよ。」と、言うと
「太田君は、草食動物だからのんびりしているんだよ。」と、なお。
「ーーーーーー?」
太田君はペンギンの絵が得意。
今日もペンギンの絵を描いていたが、壁に飾ってある太田君のペンギンの絵は、他のクラスの低学年の子たちの人気者。
おかげで、アトリエはちょっとしたペンギンブーム。

 一方、「人生会話だよ。」など人生について語る男、佐藤君。
本日は、「日本人は、やっぱりこれでしょ!」と、断言してなにやら絵を描きだす。
何故かガードを固め、隠しながら描いているのに、「これはすごい!」「最高の出来だ!」と、口では自画自賛。
「最高ならみせてよ。」と言っても、さっと隠してしまう。
こいつ、わざとやってるなー。後から見ると、自分の名前入りの宝船を描いていた。
日本人は宝船なのかー!?


 岡野君兄弟、見学をしたいという友人をつれ、教室開始時間より30分早くやってくる。
夏休み前に描いていた絵を仕上げてもらおうと出しておくと、弟のじゅんちゃんが、自分の絵を見て、「おおー!この絵うまい!」と感心している。
しばらくして「あ!これ俺の絵?」(笑)

 じゅんちゃんは絵を仕上げると、チェスをつくりたいと、画用紙を正方形にカットし、升目を作りマジックで升目を交互に塗りつぶしていく。
いつもにぎやかなじゅんちゃんだが、作りはじめると真剣だ。
なにを描いたらいいの?何を作ればいいの?と、言う子供達が多い中で、岡野君兄弟は2人とも次々に作りたいものを作っていく。
 ただし熱中型の彼らは「ねえ、そこにあるボンド、ちょっと取って。」などと言う言葉は耳に入らない。
よしんば耳に入ったところで、ボンドがどこにあるかわからない。
その度に隣に座っている見学に来た彼らの友達が、取ってくれるのがおかしかった。なんて気のつく奴!

 ちかちゃんもほとんど口もきかずに没頭して絵にのめり込んでいた。
ちかちゃんは、知的障害を持っているが他の子との間に壁はない。
黒い画用紙に、赤と黄緑の絵の具でぼやかしながら、絵を描いている。
「きれい」「オーロラみたいだ」他の子たちからも歓声があがる。

 5時頃ドアが開き「ちょっと、早かったかな」中学生くらいの女の子が顔を出した。
『どこかで見たことがあるようなーー?』と思いつつも「誰のお迎えかしら?」と言うと驚いた顔で「まなですけど」うっそーー!まゆちゃん?
2年程前まで、妹のまなちゃんと一緒にアトリエにきていたまゆちゃんだった。
色白で華奢なイメージだったまゆちゃんが、水泳部に入り、日に焼けてなんとも健康そうで、その上大人っぽくなってーー!なんて子供の成長は早いんだ!とびっくり。
 アトリエを卒業していった他の子たちも、たまには遊びに来て成長ぶりを見せてほしいものだ。



 夏休みも終わりついに仕事が始まった。
なまじ休みを取ると、仕事をするのが億劫になる。とはいえ、こうしてささやかながらも、造形教室を続けてきたおかげで、様々な出会いがあったのだ。
なかでも自分の新しい側面との出会いが楽しくて、怠け者の私は今日もアトリエへ向かう。現にこうしてパソコンを使う私など、半年前なら想像だにしなかった。
 一つのことをしていると、次々に違うことへと発展していく。
 道がどこに続いているのかわからない。だけど楽しいところへ続いているのは確かなのだ。だって道先案内人は私のワクワクする気持ちだから。

 怠け心も、やってきた子供の顔を見るととたんにふっとぶ。
「楽しみで早く来ちゃったんですよ。」というしゅんたろう君のお母さんの言葉がうれしい。教材に使ってくれと、海で拾ったという大きな貝殻を持ってきてくれた。有り難いことだ。

 今日のアトリエは金ぴかブーム。みんなで金、銀のマーカーをとりあいながらのお絵かきになる。なかでもしのぶ君は、銀色の亀の甲羅にガラスビーズを飾り付け、なんともきらびやかな亀の絵を描いていた。


 夏休み中になんとかHPを作ろうと思っていたが、あっと言う間に8月も末になってしまった。
何しろ40年近くパソコンはおろかワープロにもほとんど触ったこともなく生きてきたのが、数カ月前、中2の娘にせがまれパソコンを購入したのをきっかけに、教室のHPを無謀にも作ろう等と思ってしまったのだ。

 HP作成ソフトを買い、ガイドブック片手にどうにかここまで作ってきたがまだまだわからないことばかり。
でもとりあえず、もうこれでデビューだ。あとは勉強しながら、少しづつ更新していきますのでよろしく。


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